セキララ!!介護日誌


筆者 宮田知之氏紹介
人間科学部人間科学科心理学コース卒。(心理学コースだが授業はほ ぼ社会福祉コース、卒論ゼミは人間教育コースと人科を広く浅く中途半端に受け る。)
卒業後は、そこ以外はどこも行ってない、という無謀な就活で一発就職した特別 養護老人ホームに勤務し現在に至る。現役時のポジションは、タイトエンド兼フ リーセーフティ兼ツッコミ。

第十五介 成長
久々更新で〜す。来年の一月に介護福祉士の試験があるのですが、一月の行事担 当になってしまいました…。初詣計画してる場合じゃないっつーの!こんにち は、宮田です。
今回はちょっと、介護から離れたこと書きます。個人的なことです(笑)わから ない人すいません!
自分のアメフト部時代の後輩にツジ君という人がいます。彼は、学年は3つ違う んですが(4年のときの1年)、歳は1つしか違わないという微妙な後輩です。 「ゆず」の声が高い方に顔が似ています(ファンの方ごめんなさい)。「アサイ メントは7割覚えたから大丈夫です」「宮っさん、あたり弱いですね(笑)」 「あつしさんには勝てると思ってました」などの名言や、練習中、人が真剣に話 してるときに隣のやつとわきをくすぐり合っていたりと、1年生のときから存在 感のある後輩でした(この時はツジ君にボトルを投げつけました)。そのツジ君 とこの前のOB戦、ディフェンスでコンビを組むことになりました。「ゴールデン コンビ復活ですね」とツジ君に言われましたが、今まで組んだことはありません でした。そして試合中、うろうろしてるツジ君に「ツジ!!もっと前!前でいい よ!!」とポジションの指示を出しました。するとプレイが終わってハドルの中 でツジ君が自分にこう言ってきました。

「ちょっ、宮っさぁん。あのぉ、自分、こぉ前とか後ろとか動いてぇ、敵を混乱 させてるんでぇ…」

!!!

ごめん!!ツジちゃん!!そうだよね!ツジちゃんも4年間しっかりプレ イしてきたんだもんね!いろいろと考えてるんだよね!余計なこと言ってごめん ね!(爆笑)
もう、なんか、このことが今考えるとなぜか可笑しくて可笑しくて…(ツジごめ んね!)。早いものであれから4年かぁ、と懐かしくなるとともに、ツジちゃん の成長を感じられてとても嬉しくなりました(笑)
だってしょうがないじゃん?いつだってツジを始め、真中、酒主、鶴見、根岸、 中野、永田、西崎は自分の中じゃあの頃の1年生のままなんだから!!そうそ う、じゅんじゅんもね(笑)

☆覚えよう!介護のあれこれ?
今回の言葉は「トランス」です。イっちゃうことでも、音楽ジャンルのことでも なく、利用者さんをベッドへ、あるいは車椅子へ、と「移乗」させることを言い ます。トランス介助=移乗介助です。昔、トランスフォーマーというアニメがあ りました。しかし、あれとは全く関係ありません。施設で働くようになったら先 輩にかっこよく「〜さん、車椅子へトランスしますね」と言ってみましょう。 「こいつ…やるな!」と思われ…るかはわかりませんね。


第十四介 腰痛
ケツメイシの「さくら」、なんか気に入っています。最近になって、リップスラ イムやKICK  THE CAN CREWとか聞いちゃってます。高齢の方にヒップホップ 系の曲を聴いてもらうと心身をとても軽やかにする効果があるらしいですよ? (全くのウソ)こんにちは、宮田です。

四月半ば、ついに、というかなんというか腰を痛めてしまいました。いつもと変 わらず、いつもと同じよ〜に介護していたんですが…ピキっっときましたね。今 は痛みも大分治まりましたが、全く油断していました(汗)。腰痛ベルト?コル セットっていうんですか?あれをつけて仕事をしているんですが、腹と腰まわり に汗をかくわかくわ…。おかげでウエストが3センチくらい引き締まりましたね (笑)。部活やっているときも、介護始めてからも大丈夫だったんですが…疲労 の蓄積、筋力の衰え、力まかせの介護(おいおい…)等が影響した結果だったよ うです。今、職を失うわけにはいかぬ!!と、まずは筋トレから頑張っていま す。
そして、先日この腰痛のことを利用者さんのKさんに相談しました。

「Kさん、腰を痛めてしまいましたよ…」
「え!?なに!?」
「腰を!痛めました!」
「いいえ!痛めてません!!」
「(ちげーよ!!)僕が!痛めたの!!」
「ああ!!そう…はいはい………。」
「…(っなんもないのかよ!!)…どうしたらいいですかね?」
「…なにが?」

…いろいろと大変なこともありますが、何事もポジティブに考えようと思う今日 この頃です。

☆覚えよう!介護のあれこれ!
今回の言葉は「むくみ」です。高齢者の手足に多く見られる「むくみ」。これ は、主に血液と細胞の間で行われている体液の交流に何らかの原因で障害が生 じ、からだの組織と組織の間に水分が多量にたまった状態のことです。むくみの 原因は、心臓が悪かったり、腎臓が悪かったりと多種多様です。特に高齢者の場 合は加齢とともに全身の機能が衰えてしまうため、むくみが生じやすくなりま す。高齢者と関わるときなどは注意して観察していきましょう!


第十三介 勉強
最近コラム内の一人称を何にするか真剣に悩んでいます、こんにちは、宮田で す。
みなさん、勉強してますか?なにを、というわけでもないんですが。学生の本分 は勉強、なわけで、もちろんしてますよね(笑)
一言に勉強といってもそれは、学問だけではなくスポーツとか音楽とかに関する 知識や技術を勉強するといったことも含みますよね。例えばアメフト部のみんな はプレーヤーなら日ごろから常に、アメフトに関する知識とか技術とか、スタッ フなら医療とかアナライジングとかトレーナーとかに関する勉強をしていますよ ね。またお互いにその知識を共有しあったりとか。それでいてその勉強は、とて も「楽しい」ものであると思います。
何を言いたいのかというと、「必要として勉強することはとても楽しい」ってこ とです。今、介護、看護、福祉、の勉強をしていますが、やっぱり自分の知識が 増えたり、技術が向上したりすることはとても楽しいです。勉強が楽しい!なん て。自分にとっては大学のころの授業は、ほとんどが単位のための勉強、でした からね(親が泣くわ)。でも、これも考え方によるわけで。単位のためではな く、将来の自分のための自己投資のため、と考えて授業を受けていれば少しは楽 しめたかも。…などと難しく考えなくても、今のオーディンのみんなはしっかり やっているか。というか単位くらいはせめて取らないとね(笑)

☆おぼえておこう、介護のあれこれ!
今回の言葉は「糖尿病」です。みなさん一度は聞いたことがある「糖尿病」。高 齢者にも多い病気です。読んで字のごとく尿の中に糖分がある状態ですが、要す るに血液中の糖分(ブドウ糖のこと)の値が通常よりも多い状態のことで、それ が原因で様々な合併症を引き起こす、やっかいな病気です。三大合併症として 「網膜症」「神経障害」「腎症」があります。さぁ!覚えよう(笑) 糖尿病になる原因として過食、運動不足などがあります。ラインのみなさん!く れぐれもバランスのとれた食生活を!!


第十二介 流行り
皿を数えて…いちまい、にまい、さんマイケル!
いろんなお米があります…タイ米、白米、玄マイケル!

こんにちは、宮田です。コレ、知ってますか?いまさらだし、書いてて痛いことは重々承知ですが、流行りました、うちの施設で。まぁ、正しくは流行らせた、ヤラセた、ですが(笑)。
今年89歳になるHさんは、新しいもの好きで、なんにでも興味を持つパワフルおばあちゃんです。こんなおばあちゃんを職員は大好き(笑)。今日も楽しくからかい…もとい、お話します。

「Hさん!最近の新しいあいさつ知ってますか?」
「あによ?教えておくれよ?」
「手をね、こう開きながら…マイケル!って」
「あんだって?マイ…あに?」
「マイケル!」
「マイコー??あんだい?こりゃ、愛してるって意味かい?」
「そうですよ(笑)」(最初に言ったこと忘れてるし)
「ありゃあ…時代は変わっちまったねぇ(しみじみ…)」

自分的にこんな何気ない会話がとても好きです。そうそう、このおばあちゃん、最初は「ゲッツ!」を覚えました。

☆覚えておこう、介護のあれこれ!のコーナー!
勝手に始めます(笑)。今回から、特養で働いていてよく聴く言葉を紹介していきます。決してもうネタにつまり始めたわけではありません。ちなみに介護だけ でなく看護も含みます。その言葉の意味も簡単に書きますから、これから特養で 働きたい人!覚えておくと損はない!!…ハズです。で、今回の言葉は「血圧」 です。血圧とは、血管内の壁を押し広げようとする血液の圧力のことを言いま す。オームの法則って覚えてますか?電圧=抵抗×電流ってやつ。これに当ては めると考えやすいです。つまり、血圧=(血管内の)抵抗×血流となります。例 えば血管内が詰まりやすい(抵抗が増える)状態になると血圧が上がる、高血圧 の状態になるわけです。血圧は高齢者にとって非常に大切なサインになります。 覚えておきましょう、って誰?(笑)


第十一介 この時期に思うこと
この時期…
セーターを着ると9割の確率で静電気が起こります。致命的です。エレベーター のボタン押せません。こんにちは、宮田です。

ところで…
いやぁ、やっぱりスノボは楽しいですね〜。戸隠(とがくし)ってとこに行ってき たんですが、この時期は雪がふかふかで、しかも晴れていて眺めもよく、かな〜 りストレス発散してきました!ゲレンデが広いからリフト待ちも…ってすいませ ん、なんのコラムだか(笑)。

そうそう…
児童養護施設や特養、老健に勤めたいって思っている4年生のひと。まだまだこ の時期就職諦めたりしたらダメですよ?実習先から突然オファー来たりしたりし ますからね。実際、自分も1月に、実習に行った児童養護施設から来てくれませ んか、なんて言われましたから。企業とちがって、もう募集締め切りましたか ら!来年までありませんから!残念!!なんてことは、あんまりないですね (ん?違う?)。卒業してからも十分チャンスはあります。(まぁ採用されるか どうかは別として)なんで、今年もしくは来年こっち関係に就職しようとしてい る人、粘り腰フィット野郎で頑張りましょう。(←やや意識)

しかし…
この時期は3年生はそろそろ就職考えなきゃなぁなんて考えている人多いかもし れませんね。特養とか施設に勤めたいと思っているなら、やっぱボランティアと か行った方がいろんな意味で良いと思うんで勇気を出して行動して欲しいです ね。この仕事自分に合っているかな、なんてもんは月並みですがやってみなく ちゃわかりませんよ、ホント。

最後に…
人に関わる仕事で一番大切なのは何か。それは…「愛情」です!以上!今年もよ ろしくお願いします!!


第十介 迷言
 みなさんこんにちは、宮田です。もう11月も下旬。今年もあと少しで終わりです ね。
 ていうか、ついに来たーって感じです。もちろんスノボのシーズンが(まだ早い か)、ではなく「インフルエンザ」のシーズンが!!去年は大変でした…利用者 さんだけでなく職員もかかってしまい、蔓延しないようにするのが。ただ、もっ と大変なことがあります、それは利用者さんにインフルエンザにかかっていると いう「自覚」を持たせることです。熱が39度でます、顔がパンパンにむくんで います、明らかに顔色悪いです、でも彼女はいいました、「具合が悪い?冗談! あたしゃねぇ、熱にやられたことはないんだよ!!」と。さすが、戦争を経験し た人はちがうな、と思いました。(いやいやいや…、病気だってことを分からな いだけなんだが…。)
 うがい、手洗い、加湿、換気、これからますます忙しくなってくるなぁ。利用者 さん達の年代になると、ホント風邪ひとつにしても命取りになるので気が抜けま せん。でも、あんまり気を張り詰めていると、ふっとした時に今度は自分がか かってしまうときがあります。
 …書いてて気が重くなってきた…。最後に、この前言われた衝撃的な一言を。

 高熱のため、フラフラとふらつきながら歩くHさん(女性)を発見して、
「Hさん、そんなにフラフラして危ないですよ!!」
「あのね…、足はふらついても、心はふらついてないんだよ!!!」
「ッガーーーーン!!(でも、あぶねー!!)」

 昔のひとは偉かった…。


第九介 初心
 みなさんこんにちは。近頃手の甲が毛深くなってきた感が否めない宮田です。 介護を始めて2年半。仕事に慣れてくるのと比例してどんどん介護の深さ、難し さを感じています。特に専門大学を出ているわけでもなく、資格を持っているわ けでもないので毎日が勉強です。いまさらながら、大学でもうちょっと授業をま じめに受けておけばよかったかな、と後悔しております。文武両道、自分の場合 は「武」のほうが大分大きかったようで…(うーん、これに関しては後悔はない んですがね)。ま、今のオーディンのみんなはそんなことないか。
 最近は自分の知識、経験の無さからか「介護ってなんなんだろ」って考えること が多くなってきました。もっとも基本的な疑問ですが。子供と接する仕事とは対 照的に終末へ向かっていくご老人達を援助していく仕事、長い長い人生の中での 最後の時間を過ごす場所を提供していく仕事…?「終末」とか「最後」とか書き ましたが、この仕事をしていると決して「大げさ」でもなんでもない「当たり 前」の言葉のように感じます。その状況にちゃんと向き合って仕事は果たしてで きているのだろうか…?
 たとえば、現在90歳のおばあちゃんがいらっしゃったとして、僕と今まで過ごし た時間が2年半、残りの87年半の人生を受け止めて介護できているのだろうか。 施設を利用していらっしゃる人の平均年齢が約80歳とするならば、施設全体の80 人合わせて6400年分を受け止めて介護できているのだろうか。できてないなぁ。 できてない。さらに当たり前ですが、それぞれが違った80年間なわけで…。なん て重いんだろう。2年半働いたところでできるものでもないと思いますが、じゃ あ10年働けばできるのかと聞かれれば「わからない」。
「介護」=「お世話」ではないと思いますが、じゃあ「介護ってなんなんだ ろ」。
 ただひとつだけ、はっきりと判っていることがあります。この仕事を始めるきっ かけは、利用者さんの「ありがとう」と言った笑顔であったこと。そこから、介 護に携わるようになったわけで。今も変わらず「ありがとう」とみなさんは笑っ てくれます。いろいろと考え、悩むことは多いですが、「初心」を忘れず、これ からも仕事を続けていきたいと思いますね。

第八介 夏祭り
超久々の更新です。気づいたら、もう夏も終わろうとしていますね。
こんにち は、宮田です。前回が、6月更新…で、今回が9月…。
この約二ヶ月間いったい何 を やっていたか。
別に自分がコラムを書いているってことを忘れていたわけではあ りません(いやホントに)。
実は施設の行事である「夏祭り」を企画していたの です。約二ヶ月間、じっくり企画した夏祭りは、7月31日に無事に終了すること ができました。
新年会、敬老会と並び、施設の三大行事のひとつとして数えられ る夏祭り。
会場の設営、食事の準備、ボランティアさんの募集、その他さまざま な業者との交渉などなど…(もちろん普段の仕事と平行して行うので)やること が多すぎて二ヶ月じゃ足りないくらいでしたが、そこはオーディンで培った知恵 と体力と、したたかさで見事に乗り切りました!
しかし、そのなかで一番苦労し たのは何か。
それは盆踊りに興味を示さないおばあちゃんではなく、うちわを思 いっきり噛み砕くおじいちゃんではなく、「天気」です。夏祭り二週間くらい前 は、「絶対雨なんか降らないよなー」と思っていたのに、ここぞといわんばかり のタイミングでやってきました、台風が…。
雨天時は屋内で行うとしても、やっ ぱり祭りは外で行うもの…。
当日の天気が気になって気になって、コラムも書け ませんでした。
が、何もしなかったわけではありません。
うちの施設には幸い、 みごとに頭部を頭皮のみでコーティングしたおじいちゃん達が多いので、みなさ んを窓辺に集めお祈りをしました。

「さぁ、みなさん!!晴れるように、お祈りしましょう!」
「…熱い…」
「…」

お祈りの甲斐あってか、夏祭り当日はなんとか天気は持ちました。おじいちゃん 達…ありがとう!

第七介 レクリエーション
「もーもたろさん、ももたろさん♪…おじいさん、おばあさんが桃太郎に持たせ たのは、どんな食べ物?」
「しめじ。」
「…それじゃあ、お供になってくれないよ。」

さんまのからくりTVのご長寿クイズにうちの利用者さんでれないかなって、最 近思っています。
こんにちは、宮田です。上の会話はウソですが、うちの利用者 さんを相手にレクリエーションをやると、いろいろと楽しい反応が返ってきます (決して馬鹿にしているわけではなく…)。体操、歌、絵画、習字、散歩etc 様々なレクリエーションがありますが、中でも「歌」は参加しやすく楽しめるレ クリエーションのようです。普段あまりしゃべらない、ボーっとしている利用者 さんでも一緒に職員が付いて歌うと、小さい声ながらも歌いだすことがあります (このへんは介護していてうれしい瞬間ですね)。レクリエーションは結構深い ものがあり、右脳に影響を与えるだとか、リハビリも兼ねてとかいろいろとある みたいですが、僕はまだまだ未熟なので今は「利用者さんと一緒に楽しもう」と いうことをいつも心がけてレクリエーションをやっています(もちろんレクの勉 強もしつつ…)。
最後に、以下は「漢字クイズ」のレクリエーションをやったと きの会話です。

僕  「さかなへんに弱いと書いてなんと呼ぶでしょう?」
Yさん「いわし!」
僕  「正解!では、さかなへんに青いと書いてなんと呼ぶでしょう?」
Yさん「ええと…なにかな…青い…いわしかな?」
僕  「…それは、さかなへんに弱いですね。青いと書いて…?」
Yさん「青い青い…あんまり漢字詳しくないからな…。いわし…は違うかな」
僕  「違いますね。それは、さっき言いましたね。他にわかる人はいません か?」
Yさん「あ!わかった!いわしだ!」
僕  「(だからちがうってば!)…さかなへんに弱いでいわしですね。青いで すよ?         うーん、ちょっと出ませんかね…??正解は、さばで す」
Yさん「あ!そうか、そうか!さばか…。さかなへんに弱いって書いて…」
僕  「いわしでしょ!!!」

あー、楽しい(笑)。

第六介 夜勤その2
好きよ〜♪あなた〜♪今でも〜♪
「Kさん、この曲、よしいくぞう?」
「どこへ?」
「…」

うちの施設の春はまだまだ長いようです。こんにちは、宮田です。
えー、今回 は、前回に続いて夜勤についてもう少し触れてみたいと思います。
夜間帯の大切 な業務のひとつに、「ラウンド」というものがあります(この呼び方はうちだ け?)。前回にも書いた「見回り」ってやつです。みんな、ちゃんと寝てるかな 〜?って具合に一時間毎に各居室を見回ります。しかしそこは特養。
ある部屋で は、おばあちゃんが「南無妙法蓮…南無阿弥陀仏…」と部屋の隅でお経をずっと 唱えていました(真っ暗だからホント怖い…)。
またある個室では、「そこにい る人だぁれ?」と真顔でおばあちゃんから言われました(うそのようでホントの 話)。
そしてある部屋では、おじいちゃんが床で倒れてました…。って、最初発見した ときは「○×△?!#$!!?」と声が出ませんでした。しかし、これは大変 だ!と急いで声をかけました。

「Aさん!どうしました!?大丈夫ですか!?」
「…気持ちいい…」
「はい!?」
「冷たくて気持ちいい」

…ホント暑いなら、エアコン入れるから!そういうのやめてー!っと思いながら もいろいろ怪我とかないか確認したんですけど、大丈夫でした…。(夜2時とか だからもう精神的にくるわ…)
そうそう、この「ラウンド」別名「生死確認」といいます。書いて思うけどス ゲー言葉だな…。

第五介 ある施設の夜
花見、楽しみましたか?花より団子、施設のじい様は団子+串も食べたことがあ ります(痛い…)。こんにちは、宮田です。
さて、今回は前回書いた勤務の中の「夜勤」について、利用者さん達の夜の様子 について、ちょっと触れてみたいと思います。「夜勤」とは、その名のとおり夜 の勤務のことであり、利用者さん達の夜の生活を援助する勤務です。夕方の5時 から次の日の10時まで働きます。「夜の生活の援助」…一見魅惑的な響きのする 援助ですが、実際は見回りをしたり(柱の影から利用者さんが、ぬっと出てきた ときは、ホント焦った…)、オムツを替えたり、記録をしたりといろいろ大変で す。うちの仮眠は2時間なので、眠気と戦いながら仕事します(朝の4時あたり が一番厳しい…)。昼間とはまた違った利用者さんたちの別の「顔」を見ること ができたりするので、ある意味楽しいのですが…。
痴呆の利用者さん達と関わり始めたころ、夜、思ったことがありました。それは 「眠くないの??」ということです。もちろん、きちんと夜に寝ている人は多く います。が、中にはいるんです、眠らない人達が。深夜1時、2時に平気で起きて いる人がいました。明け方近くに、廊下を走りまくる人がいました。その人達 は、昼間に居眠りすることなく歌を唄っていました(寝てないせいか、すっごい ハイテンション)。最高で3日起きている人がいました(施設ギネス記録申請 中)etc。ぶっちゃけ、職員のほうが眠くなります。みなさんは元気に歩かれて ます…。「眠くないの??」…。でも、これってホントは眠いんですよね。ただ 痴呆の人は環境の変化に敏感で、そこに違和感が生じると、不安になりとても混 乱してしまいます。その不安と混乱が不眠を呼ぶんですね。特に新しく入所して きた人に多いです(みなさんも独り暮らし始めたころありませんでしたか?)。 この不安と混乱をいかにして取り除いて、夜に良眠してもらうか、そこが介護者 の役目になります。
 まぁしかし、この「夜勤」では、かなりいろいろなことが起こります。今回は 控えめに書きましたが、実はあんなことやこんなことまで起こります!こればか りは体験してみないとわかりません。興味ある方はぜひ、老人福祉施設に勤めて みてはいかがでしょうか…??

第四介 勤務について
入所しているおじいちゃんが絵の具を食べました。こんにちは、宮田です。
さて、今回はみなさんにうちの勤務について少しお話したいと思います。
うちの特養は5交代制で勤務しています。交代といっても、その人の勤務が終 わったら次の人、というわけではなく、5つの種類の勤務をみんなが交代しなが ら仕事するといった感じです。
朝早くから施設にいる人もいれば、お昼ごろから 施設に来る人もいるわけです(この辺はバイトとかと一緒かな)。具体的には、 早早番(はやはやばんと読む)、早番、日勤、遅番、夜勤の5種類です。なん で、日勤と夜勤だけ「番」とつかないのかは謎です(語呂が悪いとの説あり)。
一番早い早早番で朝6時から、泊りの夜勤で夕方5時から仕事となります。働き 始め、終わりの時間が違うので下手すると2週間くらい顔を合わせない職員も出 てきます(あれ?この人誰だっけ??みたいな…)。
 ぶっちゃけ、どの勤務が一番楽か、なんてものはありません。5つの勤務全て 業務内容がほとんど違うので、どの勤務も大変です。ひとつひとつの勤務同士が しっかりと連携しあって利用者さんの生活を援助していくので、どれが欠けても いけません。
しかし、大変な分、いろいろな場面の利用者さんの姿に逢えること ができるので、そこは楽しく仕事ができます。笑顔でおはようと言ってくれる人 や、朝早くからこんちくしょう!と怒っている人(何があったんだ?)、一日中 寝ている人や、一日中起きている人(寝て下さい…)、食事を楽しそうに食べて いる人や、人の分まで食べている人(盗食という…)、お風呂に気持ちよく入っ ている人や、服のまま入っていく人(ちょっと待って!)、コップと歯ブラシで 上手に歯磨きしている人や、コップを歯ブラシで上手に磨いている人(……) etc。
 いろいろな勤務でいろいろな人のいろいろな部分を細かく観察していくこと が、よりよいケアへとつながっていくのです。

第三介 昔取った杵柄
 文教オーディンHPをごらんの皆様こんにちは。宮田です。いまさらなんです が、みなさんは今年、初詣に行かれましたか?うちの施設でも、もちろん、1月 の1日と2日に近くの神社に初詣に行ってきました。しかし、利用者さんたちの 約半分くらいは車椅子に乗っているおじいちゃん、おばあちゃんなので一言「初 詣に行く」といっても、階段を使わなくてもいい場所やスロープ(斜めのゆるい 坂ね)のある神社などを探す必要があるわけで…。やはり行くまでの下準備がと ても大変です。今回のお話はいろいろな神社に下見に行ったときに起こった(危 険な)珍事件です…。
神社の下見に行く、と決まったときにとてもいい天気だったので、あまり外に出 られない利用者さんを一緒に連れて行こうということになり、Sさん(男性)と 他2〜3名を連れて行くことになりました。Sさんは、受け答えはあまりできな いんですが、利用者さんたちの中では若いほうで、元気もあり、かなり活動的な 方です(好きな歌は君が代)。しかし、マンツーマンで付き添わないとどこにで もいってしまい、走り出すと自分で止まることができないため、そのまま壁に激 突!なんてこともある要注意な人でもあるんですが…。とりあえず、数名の職員 とともに車に乗り、下見する予定の神社へ向かいました。車中、Sさんは職員と 一緒に君が代を熱唱し、かなり上機嫌です。利用者さんたちにとっては外に出る だけでも、いい刺激になるようです。
しばらくして神社に着きましたが、ここの駐車場は道路に面しており、道路に向 かって軽い下り坂になっていました。そこに車を前から入れて駐車したのですが (道路に車のお尻が向いている状態)、多少 斜めでも元気のいいSさんはなんのその、簡単に車から降りることができまし た。職員と一緒に一通り神社を下見した帰り、Sさんはほかの利用者さんよりも 歩くスピードがかなり速い(ほぼ小走りに近い)ので、一足速く駐車場に着きま した。ほかの利用者さんを待っている間、そういえばSさん昔、車を運転してい たんだよなぁ、よし、ちょっと運転席に座らせてみるか、という話になりヨイ ショっと座ってもらいました。(もちろんエンジンはかけないでね)
すると、両手でしっかりとハンドルをにぎり小刻みに左右に動かすんですよ!昔 を思い出したのか、これは彼にとっていい刺激になったかなぁ、と思っていたら ……
 ガッチャン!!
という、車に乗ったことがある人なら誰でも聞いたことがある音が!!そう です、Sさん、なんとハンドブレーキを下ろしちゃったんです。普通、ハンドブ レーキってボタンを押しながらじゃないと下ろせないじゃないですか。この動 作って、実は利用者さんにとっては結構難しいことなんで、自分たちもまさか ねぇ、なんて思っていたもんだからビックリ!!さらに、停めてある駐車場に傾 斜があるので、車はゆっくりと道に向かってバックで降りていこうとするから、 慌ててハンドブレーキを上げようとしたらSさん、何を思ったか力を込めて逆に 下ろそうとするんですよ!(大体、こういうときは抵抗する)。もう、こっちも 必死で対抗して、なんとか職員ふたりがかりでハンドブレーキを上げることがで きたんですが、いやぁ、焦りました…。
Sさんは座席から降りると、大声で君が代を歌い出しました。職員はその歌を聞 きながら、注意が足りなかったなぁ、と深く反省しておりました。このあと、無 事にほかの神社の下見を終えることができたんですが、Sさんは終始上機嫌でい ました。やっぱり痴呆って深いけど、難しいねぇ…。

第二介 物忘れ  
久々更新です。今回は物忘れに関する体験をちょっと…。
うちの利用者さんは、それぞれの痴呆という病気のせいで物忘れが大きくなって います。どの程度かというと、あれ?この前どこに遊びに行ったっけ?、ではな く、あれ?今どこに遊びに行ったっけ?という具合です。つまり、ちょっと前、 5分から10分くらい前のことをすごく忘れるわけです。なので、先日こんなこ とがありました。
その日、自分は利用者さんに3時のおやつを配っていたのですが、最初に配った あたりの人達の中のTさん(女性)がこんなことを言い出したのです。「お兄さ ん、わたし食べてないわよ??」と。自分は他の人達の分を配らなくてはいけな かったので、「さっき食べましたよ?」とだけ言って配り始めました。するとこ んな会話が聞こえてくるではありませんか…。

Tさん「うそよ!わたし食べてないわよ、ねぇ?」
Nさん「ほんとよねぇ…。わたしもまだよ?」(←もちろん食べました。)
Yさん「わたしは…食べてないかなぁ…。」(←まわりに流され始めてる)
Aさん「みんな食べてないのに…ほんとひどいケチだわ!信じられない!」(← そこまで言う?)

かるく年金納めるのやめようかな、と思いながらもあまりにも訴えるので、仕方 なく他のおやつを特別に配りました。すると…

Tさん「こんなんでごまかして…(バリバリ…)」(←しっかり食べてる)
Nさん「わたしたちだけなんで違うのよ…(ボリボリ…)」(←まんざらでもな い)
Yさん「(ムシャムシャ)…これ美味いわね!!」(←なんでもいいらしい)
Aさん「わたしたちだけ特別!?(ゴックン)ああ、おいしかったわ。
    お兄さん素敵ね!初めてこんなの食べたわ!ありがとう!」(←……)

まぁ、つまり、腹が満たされればどんな人でもとりあえず機嫌は良くなるもので …。いやはや、この場合は最初に食べてないって言ったことを、もうすでに忘れ ちゃってる、みたいな。このあと、この人達は上機嫌でお掃除とかを手伝ってく れました。あんなにぶつくさ言ってたのに、最後は感謝の言葉をくれるなんて …、んー、痴呆って深いねぇ。

第一介 あいさつと仕事紹介  
 みなさんどうもハジメマシテ。オーディンOBの宮田といいます。今回から福祉関 係の部員増強のために加担すべく、福祉の仕事場(と、言っても自分が働いてい る特養だけだけど…)で起こるあんなことや、こんなことをがんばって面白く書 くのでみなさんどうかクリックして読んでください(懇願)。こぼちゃんの楽し いコラム読んで、お風呂入る前くらいにちらっとのぞいてくれれば幸いです。( 大士のはいいや)

 自分が勤めているところは、特別養護老人ホーム(以下特養)という老人福祉施 設です。うちの特養は3階建てになっていて、1階がデイサービス(いわゆる日 帰りサービス)、2階が一般棟、3階が痴呆棟になっており、自分は3階の痴呆 棟で現在は働いています(前は2階にいました)。この3階で、まぁいろいろな 楽しい出来事(!?)が起こるわけですが…。
 みなさん、痴呆と聞いて「ボケ」のある人、と思って馬鹿にしてはいけません。 今まで働いてきてすごく感じたことは、「痴呆って深い…」ってことです。たと えばこんなことがありました。 あるとき、部屋に行くとMさん(男性)がトイレに座っていました。「トイレに 座っていました」と書きましたが、そこはMさん、みごとに洋式トイレに逆向き に(水槽のほうを向いて)座っていました。以下そのときの会話…。

職員 「Mさん、Mさん!向き逆ですよ!!」
Mさん「…」
職員 「Mさん、逆ですって!!!」
Mさん「…逆もまた真なり。」
職員 「!」

  Mさん、たまにポリデント食べたり、消毒液飲んだりしちゃってるのにこのとき ばかりは、徳の高いお坊さんに見えました。(ちなみにMさんの頭はつるつ る)。…深いでしょ?
とまぁ、長くなりましたが少しでもみなさんが福祉に興味をもってもらえるよう に、駄文ひっさげて頑張りますので、これから温かい目で見守ってくださいね。